顔ダニとは?
「ダニ」と聞くと、布団や衣類に潜んで体を刺すヤツで、刺されたところが赤く痒くなるという、小さな虫を思い浮かべるでしょう。
それが、顔にもいるんです。
しかも、ほぼ100%近い人が顔ダニを持っていると言われているんですね。
画像:Wikipediaより
この顔ダニは肉眼では見えないくらい小さくて、誰も気づきませんが、例えばニキビがあるとその内部から多数の顔ダニが発見されることも多いです。
一般的に顔ダニと言いますが、主に毛根に住みついているものをデモデクス・フォリキュロム(ニキビダニ)、皮脂腺に住みついているものをデモデクス・ブレビス(コニキビダニ)と呼びます。
ニキビダニは毛包上皮細胞、コニキビダニは皮脂腺の細胞が餌になっていると考えられています。
ダニは毛穴で死ぬことが多く、その毛穴には顔ダニの排泄物とバクテリアが散乱しますが、それが肌を赤くしたりニキビ・湿疹の原因になったりするんですね。
顔ダニによって起きる症状
かゆみ
夜行性の顔ダニは、夜の間に顔の皮膚で活動しています。
そのせいでアレルギー反応などによって、特に朝起きたときに顔にかゆみを感じます。
赤み
かゆみが出るのと同じ理由で、アレルギー症状として皮膚に炎症を起こし、顔が赤くなることがあります。
ニキビ・吹き出物
ニキビダニと呼ばれる顔ダニの排泄物などの悪影響で、毛根が炎症を起こしてニキビや吹き出物ができることがあります。
赤く腫れるニキビ・吹き出物が出やすい人は、顔ダニによるものかも知れません。
急激な乾燥肌
顔ダニは皮脂を餌として食べるので、顔から油分が足りなくなってきます。
それを補おうとする反応で皮膚が油分を出すと、それを餌にしてさらに顔ダニが繁殖するという悪循環で、いっそう皮脂が減って急激に乾燥肌になってしまうことがあります。
皮膚の老化
顔ダニの爪や歯によって皮膚が傷つけられ、さらに上記の乾燥も手伝って、顔の皮膚の張りや弾力が失われ老化がすすむこともあります。
駆除方法
皮膚科のある病院へ行く
やはり皮膚に何らかの症状があるので、病院の皮膚科に行くのは間違い無いです。
ただ顔にニキビや赤みがあるという症状だけを見た場合、それが顔ダニによるものかは分からないので注意が必要です。
特に顔ダニの可能性を検討することなくステロイド剤を処方されたりした場合、症状の悪化を招く可能性がありますので危険です。
病院に行って、ただ診療や治療をお願いするだけでは、いけないわけです。
念のため、自分から顔ダニの影響かどうかを確認したい旨を申告して、顕微鏡による検査をお願いしましょう。
市販の薬用製品を利用する
最近は顔ダニに効く石鹸などの薬用製品が市販されているので、それを利用することで顔ダニを駆除をすることもできます。
もちろん病院にいって治療した人も、それだけで安心していては再発する危険がもちろんあって、さらに継続してお肌のケアをするよう気をつけるのがオススメ。
ご参考まで、顔ダニ対策やお肌のケアにも使える最近評判の薬用石鹸を2つご紹介しておきますね。
まとめ
顔ダニは決して珍しいものではなく、誰でも持っているものですが、ただあまり数が増えたり体調や肌の調子が悪くなると、困った症状が出てくるんですね。
ですから、普段から食べ物や睡眠に気をつけて、さらに肌のメンテナンスにも注意してやることで、顔ダニによる症状が出ないようにすることもできるわけです。
是非アナタも、顔ダニにはご用心ください!